ぜんそく

ぜんそくとは、気道が狭くなり、呼吸困難をきたす状態のことです。狭くなった気道を空気が通過し、喘鳴が起きます。ぜんそくには多くの引き金があり、花粉、寒さ、動物の毛、運動やウィルス感染も含まれます。

ぜんそく患者は、気道を再び開通させるために吸入器を使います。ほとんどのぜんそく患者は、中等度のぜんそくを持っていますが、時には発作が重大であることや命に関わる場合があります。ぜんそく患者は具合が悪くなると息切れがし、文章で話すことも苦しくなります。体調が非常に悪化すると、酸素不足のために唇が青くなります(チアノーゼ)。

ぜんそく患者の体調が悪くなった時は、直ちに診察を受ける必要があります。緊急救助を迅速に手配してください。背筋を伸ばして座ると呼吸がしやすくなります。傷病者が吸入器を持っている場合は、救急サービスを待つ間、その使用を手伝ってあげてください。呼吸が困難なので、ポリエチレンカップやプラスチックボトルの底部に穴を開け、吸入器のマウスピースをその中に入れてフェースマスクを作ると吸入する投薬量が増大できます。カップを鼻と口にかぶせて吸入器を6-8回連続して作動させます。傷病者に、30秒間できるだけ深く息を吸ったり吐いたりするように促します。

プラスチックボトルまたはポリエチレンカップに穴を開けて吸入器に取り付けることで、呼吸困難を起こしているぜんそく患者は呼吸がしやすくなります

救助者の援助を待つ間に、もし傷病者の呼吸が全く止まってしまった場合は、CPRを開始します。