トレーニングの再開

プレーヤーがトレーニングを個別に行っているときにPST 措置の軽減があれば、活動計画の再開の機会の合図となるでしょう。図1 と図2 は、様々なPST 措置の軽減がどのようにラグビートレーニングの最初の再開(図1)、そしてプレーの最初の再開(図2)に影響を及ぼすかについて、例を示しています。前述のとおり、各政府はPST 措置を異なるタイミングで解除します。各協会とクラブは、PST 措置の解除による軽減に合った形で活動を再開します。各政府と地域の公衆衛生当局は、この先PST が再設定されるかどうか、またはいつ再設定されるかの情報を提供するため、PST 措置の緩和が新規感染者数に及ぼす影響を注意深く監視します。

例えば図1 では、学校と生活必需品を扱わないサービスや事業が再開され、10 名未満の集会が許されるようになったら、少人数のグループのトレーニングを再開できることが示されています。また、50 名未満の集会が許されるようになれば、コンタクトを伴わないスコッド全体トレーニングの再開の合図となるでしょう。

コンタクトを伴うスコッド全体コンタクトトレーニングには、人と人とのソーシャルディスタンシング措置の軽減、あるいは特定の政府の許可が必要です。トレーニングでのコンタクトが許された時点で、すべてのトレーニング参加者が互いの「濃厚」接触者となります(2 ページに概要が説明されています)。これは、スコッドメンバーが新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染した場合、隔離措置が行われることを意味しています。

各協会、大会、クラブは、この間、自治体のガイドラインに沿って、スクリーニング(検温や症状の確認)、検査(PCR検査や抗体検査)、感染経路の追跡を徹底的に行えることを証明する必要があります。

図1:PST 措置をフレームワークとして利用したラグビートレーニングの再開

図2 は、トレーニングに始まり、観客を入れて行う国際試合を含むすべてのラグビー競技や大会を再開する際のガイダンスを示しています。

図2:プレーへの段階的再開に見合うPST 措置の軽減