試合日に向けた競技場の準備

どの競技場においても、試合の開催は、観客の入場が認められるかどうかにかなり左右されます。

PST 措置が緩和され、500 名以上の集会が認められたら、各協会、クラブ、大会は、政府や地域の公衆衛生当局と制限付きの観客入場について検討できるようになるでしょう。従来のような大勢の観客を迎え入れることは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の効果的なワクチンがない状況では難しいと思われます。

このセクションは、最初は試合が「非公開」で開催されるという想定に基づいて記されています。観客の入場は認めず、最少人数のスタッフがメンバーであるプレーヤーと移動します。付属文書 3 は、無観客試合を開催するために必要な関係者の人数の例です。放送スタッフとテレビスタッフ(がいる場合)は、プレーヤーやプレーヤー以外のスタッフとは隔離することによって、感染のリスクと発生 がさらに緩和できます。

試合が指定された会場で開催される前に、各協会の新型コロナウイルス感染症( COVID-19)マネジャーと担当者は、当該会場の適合性を再度明らかにし、当該会場で試合を開催する際のリスクを公式に査定する必要があります。また、以下のことも行う必要があります。

  • 試合の出場メンバーが更衣室へ直接移動し、更衣室から競技場へも直接移動するようにしてください。会場内で使用されるエリアは、試合前日に徹底的に清掃しておく必要があります。
  • 会場に出入りする人を適切に管理する体制を用意し、会場に出入りする人を録画する適切なシステムを配備するようにしてください(試合が開催されていない時に通常用意されている管理体制とシステムは、試合日の参加者数が多い場合には機能拡張する必要が生じるかもしれません)。
  • 試合の48時間前までに、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)マネジャーまたは指名された運営責任者が、項目別のアクレディテーションおよび運営の計画書と担当者全員の連絡先を渡されているようにしてください。
  • 会場に適切な個人用防護具の十分な在庫があり(アウェイ側のクラブの医師も含むすべてのメディカルスタッフが使用するもの)、それらの防護具を安全に廃棄するのに適した方法が準備されているようにしてください。
  • 試合に本当に必要なのは誰なのかをよく検討して、アクレディテーションを発行するのはその人たちのみとします。
  • 試合の際に立入ることになりそうな人全員(当該クラブのマネジャーやコーチ、医師、選手、その他のクラブ代表者やスタッフメンバー、マッチオフィシャル、マッチデーメディカルスタッフ、商業パートナーの代表者、放送パートナーの代表者を含む)に対し、試合日に実施するもろもろの手順の詳細を連絡します。これには、以下を含みます。
    • 会場における手指消毒の場所、および/または、手洗い/乾燥のポイントの詳細情報。
    • 会場の出入りをコントロールする管理体制の詳細情報。
    • 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の症状が確認された人が使用する指定隔離エリアの詳細情報。
    • 会場への立入りが認められる前提条件として、関係者全員が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)マネジャーまたは指名された運営責任者に、以下に関する書面の確認を提出する必要があります。
      1. 自分の知る限り、現時点で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を罹患していないこと。
      2. 直近14日間に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関連する症状が見られていないこと。
      3. 直近14日間に感染者または感染の疑いのある人に接触していないこと。
      4. クラブのメディカルスタッフは、直近14日間に感染者や感染の疑いのある人を確認した場合に、適切な個人用防護具(PPE)の使用とともにあらゆる感染防止措置を講じていること。
      5. 可能な場合は、個人の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の査や免疫に関する証明書を提出する(スワブテスト、抗原検査、抗体検査、免疫付与など)。
  • 関係者は全員、自分で手指消毒剤や使い捨てウェットティッシュを持参するなどして、呼吸と手に関して適切な衛生/消毒方法を実践する必要があります。
  • いずれかの関係者(プレーヤーも含む)に、後日新型コロナウイルス感染症(COVID- 19)の症状が現れた場合、本国のクラブの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)マネジャーおよび/または担当の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)運営責任者に連絡し、可能なら、感染経路の追跡や新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査に関して適切な対応がとられるようにします。